ふるさと納税は廃止される?2026年11月時点で決まっていること
- 2026年11月6日時点で、国がふるさと納税の廃止を決めたことを示す資料は確認できません。2026年10月1日から2027年9月30日までの自治体の指定は、すでに通知されています。
- 決まっているのは廃止ではなく、ルールの見直しです。経費のルールの変更(2026年10月)と、住民税の特例控除への193万円の上限(2027年の寄附から)が主なものです。
- 次の節目は、12月中旬に出る令和9年度の税制改正大綱です。この記事では、大綱の中身の予想はしません。
すでに決まっていること
国の資料で確かめられる見直しは、次の5つです。
| 項目 | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 自治体の指定 | 令和8年指定対象期間は2026年10月1日〜2027年9月30日。大臣指定の通知は2026年9月25日 | 2026年10月〜 |
| 経費のルール | 募集費用5割以下の基準をやめ、寄附額から募集費用を引いた「寄附金活用可能額」の割合を定める。2026年指定は52.5%で、2029年指定以降は60%まで段階的に上がる | 2026年10月1日施行 |
| 特例控除の上限 | 住民税の特例控除に193万円の定額上限。給与収入1億円相当 | 2027年の寄附から |
| 指定の取消し | 取消しの期間は最長3年。最大5年前の違反までさかのぼれる | 2026年4月・10月施行 |
| 返礼品の確認 | 国が返礼品を確認するシステムを開発中 | 2027年の運用開始に向けて |
経費のルールは経費5割ルールの記事、193万円は2027年からの上限の記事、指定取消しは指定取消しの記事で詳しく説明しています。2025年10月以降のルール全体は2026年10月の改正のまとめにあります。
193万円の上限は、2026年の寄附には関係しません。2026年中に寄附する人の控除の手続きは、例年と同じです。
廃止について確かめられること
廃止を決めた国の文書は、2026年11月6日時点で見つかりませんでした。確かめられたのは、制度がどの法律に基づいているかまでです。
- ふるさと納税の控除と自治体の指定は、地方税法(第37条の2、第314条の7)に基づく仕組みです。総務省の通知は、この条文を根拠に指定の基準を説明しています。
- 令和8年度の税制改正は、令和8年法律第2号として公布されたと総務省のQ&Aの表紙にあります。
- 控除と指定の仕組みが法律に書かれているので、仕組みを大きく変えたりなくしたりするときは、国会で法律を改正する形になると考えられます。これは法律の書かれ方から言えることで、変更や廃止が起きるという予想ではありません。
まだ決まっていないこと
次の2点は、2026年11月6日時点で結論が出ていません。どちらも、制度の廃止とは別の話です。
| 話題 | わかっていること | 確かさ |
|---|---|---|
| ポータルの手数料 | 2026年5月26日配信の共同通信の報道では、総務省が5月22日に引き下げを要請。9月15日の通販通信(ECMO)の報道では、総務大臣が同日の会見で各社の回答を「ほぼゼロ回答」と述べ、寄附金を使える額の割合を引き上げるため、年末の税制改正に向けて具体的に検討する考えを示したとされる。詳しくはポータル手数料の記事 | 報道のみ |
| 楽天グループの訴訟 | 楽天グループは2025年7月10日、告示の無効確認を求めて東京地裁へ提訴したと発表。2025年9月16日の時事通信の報道では、国は却下か棄却を求めている。2026年11月6日時点で、判決の報道は見つかっていない。詳しくは訴訟の記事 | 報道のみ |
12月中旬に確かめる点
税制改正大綱は、例年12月中旬に与党が決めます。出たあとに確かめたいのは、次の3つです。
- 総務省のページや大綱の本文で、ふるさと納税に関する記述を探す
- 手数料や特例控除について、2027年の寄附からの変更があるかを見る
- 変更があっても、法律になるのは国会を通ってからだと押さえる
大綱が出る前の「こうなるらしい」という話は、国の決定ではありません。当サイトは大綱が出たあとに、この記事を更新します。
よくある質問
廃止されるなら、今年の寄附は急いだほうがいいですか?
廃止を決めた資料は確認できないため、急ぐ理由にはなりません。ただ、2026年分の控除を受けるには、年末までに寄附を済ませる必要があります。そのうえで、2027年1月10日(日)までにワンストップ申請をするか、確定申告(期限は2027年3月15日(月))をします。期限は期限チェッカーで確かめられます。
廃止の可能性はゼロですか?
将来のことは、この記事では言い切れません。確かめられるのは、2026年11月6日時点で廃止を決めた資料がないことまでです。
自分がワンストップ特例と確定申告のどちらになるかは、判定の道具で確かめられます。
ワンストップか確定申告か判定する確認日:2026年11月6日。出典:総務省 通知「ふるさと納税制度の適正な運用について」総税市第108号 令和8年9月25日、総務省「ふるさと納税について(指定基準に係る告示改正)」令和8年3月24日、総務省「ふるさと納税に係る指定制度の運用についてのQ&A」総税市第33号 令和8年4月1日、通販通信ECMO(2026年9月15日)、共同通信(2026年5月26日配信、Yahoo!ニュース)、時事通信(2025年9月16日、楽天グループの訴訟)、楽天グループの発表(2025年7月10日、ネットショップ担当者フォーラム掲載)。報道による点は、本文にそう書いています。この記事は一般的な制度の説明で、個別の税額や申告のしかたの判断ではありません。ご自分の場合は、税務署やお住まいの市区町村に確かめてください。最新の情報は公式のページで確かめてください。